はじめに
今回はヘンテコ映画コラムとしてMARVELで絶大な人気を誇るスーパーヒーロー
スパイダーマンことピーター・パーカーが持つ「童貞力」について語っていきたいと思います。
「童貞」をテーマに扱った終始下品な内容の記事にはなりますが、サムライミ版スパイダーマンはたまた映画版全ての「スパイダーマン」を語る上で
スパイダーマン×童貞
の関係は切っても切れないものだと僕は思っています。
ですので今回はそんな穿った視点をもとにスパイダーマンという男のヒーロー像に迫っていきたいとます。
あくまでも「童貞」をウケ狙いにしたネタ記事なので、気楽に楽しんでもらえれば幸いですw
(※この記事は2002年公開サムライミ版スパイダーマンのネタバレを盛大に含んでいるのでネタバレNGの人は気を付けてください。
スパイダーマンとは
そもそもスパイダーマンとは
ごく普通の高校生(ピーターパーカー)が放射線を浴びたクモに噛まれた事をキッカケに、クモ由来の超人的能力に目覚めヒーローとして街を救う活躍を描いた物語です。
普通の高校生がある日突然ヒーローに!
という展開は日本のアニメや漫画の定番ですね。
ヒーロー物語としてはど定番な設定ですが、国々よってそんなヒーローの設定や「ヒーロー像」は異なります。
そもそも日本の「ヒーロー像」というのは比較的「子供から青年」を描いた物語が多く、漫画アニメの主人公は基本高校生くらいの年齢です。
機動戦士ガンダム、ナルト、ソードアートオンライン、僕のヒーローアカデミアと例をあげたらキリがないくらいに世界を救うのは「少年少女達」
そして、アメリカでの「ヒーロー像」を考えると主に「スーパーマン、バットマン、キャプテンアメリカ」があげられ大概が皆立派な成人男性です、他の作品を見ても基本アメリカのヒーローは「大人」を描いた作品が多く「ヒーロー像」という観点では日本と対照的です。
アベンジャーズを見ても世界を救うアメコミヒーローはみんな「大人」です。
一方、そんな「ヒーロー=大人」なアメコミヒーロー像に反するのが「スパイダーマン」ですね。
少年がヒーローなる物語のスパイダーマンはどちらかというと「日本的なヒーロー」であり、その根拠に興行収入を比較しても
アメコミ映画の集大成「アベンジャーズ/エンドゲーム」の日本興行収入は60億円であるのに対して「スパイダーマン(2002)」の日本興行収入は75億円です、そしてパート2では67億円、パート3で71億円と大ヒットしました。
いかにスパイダーマンというヒーローが日本人に合っているのかという事が数字を見ても理解できます。
では何故ここまでもスパイダーマンは日本人に愛されるのか?
それは彼(ピーターパーカー)が持つ「童貞力」にあるのではと考えます。
一見馬鹿馬鹿しい主張のように思える童貞力という謎のパワーですがw日本のヒーロー像において「青年から大人への成長」はヒーローの王道パターンであり、
青年から大人にかける主人公(ヒーロー)の苦悩は共感を生み、ヒーローを応援する気持ちが芽生えます。
では、スパイダーマンにおける苦悩とは一体何なのかというと
「MJ(ヒロイン)への恋心」
であり、突き詰めると「童貞の苦悩」という問題に行き着くのです。
結論ピーターパーカーが持つ童貞力による、一種の「親しみやすさ」がスパイダーマン最大の魅力であり
「あなたの親愛なる隣人(童貞)」が一人前の男(ヒーロー)に成長する展開が最高に熱くて興奮するんですよねw
スパイダーマンの魅力はそんな童貞力にあると言えます。
では、ここからはスパイダーマンことピーターパーカーの童貞具合をまとめていきたいと思いますw
十何年も片思いする童貞の一途さ
幼少期に両親を失いその後祖父母の家に住むピーターパーカー、隣の家には6歳からの幼馴染MJが住んでいます。
子供の頃初めてMJと会いその美しさに一目惚れ、思わずメイ伯母さんに「ねえねえ、あの子(MJ)は天使?」と質問してしまうくらいに子供の頃から惚れているピーター
そんなMJに十何年間も恋い焦がれ続けるピーターの童貞力は凄まじいものです…
思い切ってアプローチすればいいものの、会おうと思えばすぐ会えてしまう距離故に、なかなか勇気が出ず男女の仲を詰められない感じはもどかしいですね。
大親友に彼女を先越される
童貞特有のひよりで何十年もMJにアプローチしてこなかった結果、大親友のハリーにMJを先越されてしまいます。
大親友のハリーは勿論ピーターのMJに対する気持ちを知っていましたが、劇中でも言っているような「君があまりにも彼女にアプローチしないから…」とハリーはMJと恋人になってしまいます。
カメラマンの仕事でハリーとMJが仲良くしている場面を偶然見つけたピーターはその場面をカメラでパシャり写真を撮ります。
一体この時のピーターの気持ちはどういった感情だったんでしょうねw
言ってしまえば長い間アプローチしてこなかったピーターの「自業自得」ではあるんですが
にしてもずっと好きだった片思いの相手の恋人が自分の大親友といシチュエーションは、なかなかつらい展開です。
想像するだけで自分の中にある内なる童貞がジンジンと痛むww
スーパーパワーでストーカー
突然変異したクモに噛まれて驚異的な身体能力とパワーを手にしたピーターパーカー、やろうと思えばこの超人的な力で何でも手に入ります。
ベン叔父さん曰く
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」
わけですが
仮にそんなスーパーパワーを手にしたら僕含めて大半の人間は私欲の限りを尽くすでしょう。
しかし、ピーターはスーパーパワーを使ってニューヨークの人助けはしてもMJにはストーカー行為しかはたらきません。
この事から考えるに、超人的な身体能力を得たピーターですがやはり根は童貞マインド、身体のあらゆる機能が向上しても、男性としてのテストステロン値は向上していない模様w
高所や戦闘による死の恐怖は克服出来ても、MJに気持ちを伝える勇気がないのは残念…
しかし、どんなに勇敢でも恋愛には弱いってな隙はスパイダーマンの魅力でもありますねw
魔性の女MJ
魔性の女MJ…
今作スパイダーマンのヒロインでありながら男を取っ替え引っ換えする、少し異端なキャラクターです。
人によっては彼女の事を
「bitch!」「尻軽!」「ブス!」
と罵倒する人がいますが、映画本編をちゃんと見ると彼女の男を取っ替え引っ換えする特徴は、決して良いとは言えない彼女の家庭環境によるものなのです。
孤独な家庭環境への「寂しさ」を埋める為に恋愛に少し依存しているのがMJであり、決して魔性の女ではありません…
…
…
とは言っても「少し良い感じになってお願いすれば、すぐエッチさせてくれそうな尻軽女子」感を醸し出すMJはやっぱり魔性の女かもしれません。
いや、やっぱりMJは魔性の女だ。
「圧倒的に顔が整った堅い美女」
「そこそこ顔が可愛くて何となくエッチできそうな女」
のどちらか2人を選ぶとすれば、男は確実に「そこそこ顔が可愛くて何となくエッチできそうな女」にメロメロになる。
MJにはそんな男達をメロメロにさせる絶妙な魅力が存在するんです。
そんな女に惚れりゃあ、童貞ピーターパーカーはイチコロですわw
愛しすぎるが故の決意(童貞)
映画本編のラスト、様々な出来事を経て最終的にMJはピーターパーカーが自分にとってかけがえのない存在である事に気が付き、ピーターに想いを告白します。
やっとの事で両想いになるピーターとMJ!!
ピーター「僕も君の事が好きだ。」と言えばいいもののここでピーターは衝撃の告白をします。
「ずっと君を守り続けるけど、君と僕は“友達”だ…」
ここでまさかの「友達宣言」
そうなんです、ピーターはMJを愛しすぎるが故に「スパイダーマンの使命」と「MJを愛する事」は両立できず、両立出来たとしても彼女を傷つける事になると悟ったピーターはMJを振るのでした。
童貞特有の一途な想いが強すぎた結果「MJとの恋」をすっ飛ばして「MJへの愛」への境地に至ったピーターパーカーは真の「童貞」であり
まさに「童貞を守れないような男が、他に何を守れるんだ?」という言葉を地で行くのでした。
スパイダーマンの使命は「童貞」でありそれは一種の呪いなのです!(俺何言ってんだ?
もしもスパイダーマンがピーターパーカーでなければ、MJの告白を容易く受け取ってしまっていたでしょうねw
最後に
今回は「スパイダーマン」と「童貞」をテーマに記事を書いてみました。
自分でも半分何を言っているのかよく分からない内容になっていますが、こうやってスーパーヒーローを「カッコ良い」だけではなく変わった視点で見てみるのも面白いものですねw
他にもスパイダーマンのクモの糸は射精メタファーだの、サムライミ版とスパイダーマンの途中でクモの糸が出なくなる現象は射精障害のメタファーなど色々な見方があります。
終始「童貞」「童貞」言うとりましたが、かくいう自分も高校卒業するまでは、女の子と手を繋いだ事もなく浪人時代にポンポンと卒業した人間で、この記事を書いてる中で特にモテなかった高校時代の童貞マインドが蘇りました…涙
そして、他にも童貞をベースに面白おかしく記事がかけそうな映画がいくつかあるので、気が向いたらまた同じような映画コラムを書きたいです。
いや、書かせてくださいw
色々と長くなりましたが、最後までご覧くださりありがとうございます。
あなたの親愛なる童貞、スパイダーマンより。