はじめに
ホラー映画ではもはや欠かせないジャンルとして確立した「サイコパス」
今回はそんな「サイコパス」をテーマにグロテスクな描写が苦手な人は注意、血みどろサイコパス映画を5つ紹介したいと思います。
そもそも、サイコパス(精神病質)とは反社会的人格の一種を示し、それらの主な特徴は
「利己的、自己中心的」「感情の欠如」「共感能力の欠如」「極端な冷酷さ」「無慈悲」などなど…
定義としてサイコパスは殺人を犯す犯罪者ではなく、これらの特徴を持った精神異常者の事を言います。
普段の日常に関しては決して「サイコパス=悪」ではありません。
しかし、ホラー映画に登場するサイコパス(精神異常)を持った殺人鬼は、常人では理解出来ない恐ろしい行為を平然とやってのけます。
そんなサイコパスにしか出来ない残虐な恐怖は人々にトラウマを植え付け、一周回って時に人を惹きつけてしまうのですw
今回は数あるサイコパス映画の中でも血まみれ!スプラッター!当たり前!
あっこれガチガチのサイコ映画やんw
な、サイコパスホラー映画を紹介していきたいと思います。
それではいっていきましょう!
ハウス・ジャック・ビルト
第1作目は超絶問題作、カンヌ国際映画祭で公式上映中100人もの観客が途中退出した「ハウス・ジャック・ビルト」
個人的に今まで見てきたショッキング映画TOP5に入るくらいこの映画はグロくてショッキングです。
今作の監督は性的にセンセーショナルな作品「ニンフォマニアック」で話題になったラース・フォン・トリアー監督の作品。
人間の「性的欲求」をとことん追求したような映画を作りしたラース監督ですが、今回はある男の歪んだ「殺人欲求」をこれでもかと描いています。
主人公は建築家を夢見る男「ジャック」
予告を見ればわかるけど、ジャックって名前からして殺人鬼っぽいし顔も見るからに殺人鬼ですw
この見るからに殺人鬼なジャックの雰囲気は劇中でもちゃんと自虐ネタとして描かれていて不謹慎にも少し笑えましたね。
建築を夢見るジャックですが、それと同時に「芸術」としての殺人に目覚めていきます(ヤバイ
案の定「芸術的欲求」と「殺人欲求」がごっちゃになって次第に殺人が大胆かつエスカレートしていきます。
殺人を重ねる中で「これは芸術なんだ」と殺人を正当化していくジャック、さながら壁に無許可で落書きして芸術だと主張するウォールアーティストのよう
完全にヤバいバンクシーw
劇中では芸術の大義名分のもと、女子供関わらず片っ端から殺していくジャック、余りにも容赦なく過激な内容なので上映中の途中退出者が続出したのも無理がありません。
殺害した人間の死体を大量に冷凍保存して溜め込むわ、殺した死体で遊ぶはで不快感をとことん追求した今作。
恐ろしい事に劇中で繰り返される余りにも残酷で不快な映像の連続に、呆れを通り越して笑えてきてしまう始末
正確には見ていてもう笑うしかない感じ、さながら辛過ぎて笑うしかないジョーカーのようw
お笑いでもあるように「不謹慎過ぎて一周回って笑える」みたいな現象を今作のラース監督は狙っているように思いました。
そして本編、芸術と称して殺人を繰り返し建築家を夢見るジャック、最終的に彼が行き着く芸術(殺人)の境地とは…
アメリカン・サイコ
サイコパス映画を語る上で外せないのが「アメリカン・サイコ」何たって題名に「サイコ」って書いてありますからねw
誰もが羨むエリート銀行マンは実は殺人衝動を沸々とたぎらせているサイコパスだった!なサイコパススリラー映画
バットマンなどでも主演を務めたクリスチャンベールの代表作とも言える今作。
主人公のパトリックベイトマンはウォール街に勤めるエリート銀行マンで、輝かしい毎日を送る日々
そんなパトリックは実は殺人願望を秘めたサイコパス、その上極度のナルシストで完璧主義者
この極度なナルシズムと完璧主義な性格はまさにサイコパスの代表的な性格ですね
劇中自宅に娼婦を呼んで事におよぶパトリックですが、行為におよんでいる最中も鏡で自分の容姿を確認するナルシストっぷりは吹っ切れていてむしろ好感を持てましたw
絶対に付き合っちゃいけないタイプのナルシ男を演じるクリスチャンベールの演技は最高
そんなパトリックですが、社会的に成功し誰もが羨む生活を手にしている筈なのに、満たされない感情…
頭では殺人がやってはいけない行為である事は理解しても、欲求が衝動がパトリックの殺人を突き動かします、殺人衝動を持った狂ったパトリックですが殺人には負い目を感じているなど劇中では自らの行いに葛藤する場面も
満たされない殺人欲求を埋めるために、表面上満たされたような生活を装うサイコパスの苦悩を描いたのが今作の「アメリカン・サイコ」と言えますね。
まさに文学的な作品で小説原作なのも納得出来ます、自分の英語力がより向上したら原作を実際に読んで映画を見比べてみるのもありですw
SAWシリーズ
ソリッド・シチュエーション・スリラーの最高峰映画「SAW」
過去に何らかの罪を犯した人間が猟奇殺人鬼「ジグソウ」によって監禁され、死のゲームに参加させられるという物語
映画の内容自体は殺人トラップによって人が殺されるスリラー映画
元祖殺人ピタゴラスイッチw
今回肝心なサイコパスという点では成分は薄い映画になります。
ですが劇中多くの人々に死のトラップを仕掛ける猟奇殺人鬼 ジグソウこと「ジョン・クレイマー」の異常ぶりは、サイコパス映画のキャラ以上にサイコが群を抜いていますw
「人間心理を熟知し高い知能と人を魅了するカリスマ性を持つジョン・クレイマー」
自身が経験した辛い過去から
過酷な試練(死のトラップ)を通じて人間は「命の重み」を再認識し生まれ変わる
という信念の元に数々の殺人ゲームを企てます。
殺人ゲームを仕掛け人を殺す一方で「純粋な殺人には彼自身酷く嫌悪している」ようで、自身のゲームで亡くなる被害者は被害者自身の選択によって死ぬのだと認識しています。
人殺しでありながら殺人を嫌悪するジョンの心理は常人には理解できないレベルで認識が乖離しているように見えますねw
劇中でも彼自身が見せる
自己中心的な殺人ゲームへの信念
感情の欠如(殺人に対する認識の乖離
極端な残酷さ
はサイコパスが持つ特徴の典型とも言えます。
加えて一つの殺人ゲーム会場を作るのにどれだけ時間をかけているのやら?
古い屋敷や廃工場を丸々改造して殺人ゲームを盛大に仕掛け、二重三重とトラップを用意する周到さはもう「変態」w
そんなトンデモナイ殺人鬼が変態サイコパス「ジョン・クレイマー」なのです。
KILLERS キラーズ
日本×インドネシアがコラボした映画「KILLERS キラーズ」
今作でコラボしたインドネシアの製作陣は、世界的に注目された本格アクション映画「ザ・レイド」シリーズを手掛けたチームで
主演の北村一輝も第2作目の「ザ・レイド GOKUDO」に出演しています。
「ザ・レイド」のようなアクションに興味がある方はこちらの記事も是非。
そして肝心な「KILLERS キラーズ」の物語は、日本人の野村(北村一輝)とインドネシア人ジャーナリスト バユ(オカ・アンタラ)の2人を主軸に話が進みます。
主人公の日本人野村は一見すると紳士で如何にも女性にモテそうな人物にはですが、その正体は若い女性を拉致監禁し殺害した映像をインターネットにアップしているシリアルキラー…
そのインターネット上にアップされた殺人ビデオにインドネシアのバユが感化され、ネットを通じて野村と繋がることで物語が動き出します。
今回紹介するサイコパス映画の中では一番グロ要素が少ないですが、劇中野村こと北村一輝が魅せる狂った殺人鬼役は本当に見事で
残酷でありながら独特の妖艶な魅力を持つ殺人鬼「野村」のキャラクターは、流石北村一輝といったところ!w
主演の北村一輝さん本当にヤバかっこいいサイコパスを演じています。
そんなヤバかっこいい殺人鬼野村ですが、劇中で描かれる野村は紳士でスマートな人間ですが、ほんの少し女性に対してオドオドした照れ屋な一面を持っています、ただ単に女性を殺したいだけの殺人鬼ではなく
少し照れ屋でゴリゴリに若い女性を殺す
といった超極端なサイコパス野村の二面性がこの映画の最大の持ち味であり、一番怖いポイントです。
一目見てヤバいと分かる北村一輝さんの野村の演技は必見ですね、少し気だるそうに銃を持ってる立ち姿とか、男から見てもやっぱりセクシーやわww
悪の教典
日本映画史上ダントツのサイコパス映画「悪の教典」!!
後に劇場化され大ヒットしたテレビドラマシリーズ「海猿」で人の命を救う海上保安官を演じた伊藤英明
対して、今作では自分の邪魔になる人間は片っ端から始末するサイコキラー教師 蓮実聖司ことハスミンを演じています。
大ヒットした海猿でお茶の間からは好青年のイメージが定着した伊藤英明、「悪の教典」ではそんな好青年イメージをぶっ壊すかの如く狂ったサイコパスを熱演!
主人公の蓮実聖司(ハスミン)は生徒に人気で教師やPTAからの信頼も厚い私立高校の英語教師
劇中のハスミンは生徒たちに慕われドラマ海猿の仙崎大輔同様、人間味のあるキャラクターに見えますが実は生まれながらの超絶サイコパス
子供の頃から邪魔者は親でも殺すような血も涙もない人間で、世間や学校に見せている蓮実聖司というキャラクターは全て演技だった…
今作の「悪の教典」ではそんな血も涙もない危険なサイコパスが日常に紛れ込んでいるかもしれないという恐怖が丁寧に描かれています。
自分思い通りの「王国」を作る事を目的に邪魔になる生徒や教師を抹殺していくハスミン、これらの殺人を自殺に見せかけ巧妙に隠蔽してきましたが、ある事をキッカケに全てが破綻し「木を隠すなら森の中に」という言葉があるよう
「死体を隠すなら死体の山の中に」
という発想で担任するクラス生徒全員の抹殺を決行するのです。
常人じゃ絶対に思いつかない考えですよねw如何にもサイコパスな発想…
そんな映画ラストにかけての怒涛の生徒皆殺しシーンはまさに地獄絵図
冒頭で紹介した「ハウス・ジャック・ビルト」の100人途中退出とは行きませんが、当時の悪の教典「AKB48特別上映会」ではメンバー大島優子が涙の途中退出した事で有名w
そのくらい強烈な映画が「悪の教典」です、サイコパス映画好きには必見の邦画ですね。
まとめ
今回は血みどろ「サイコパス映画」5作品を紹介させてもらいました。
全映画通してグロテスクな表現を含み、心臓が弱い人にはオススメ出来ないような作品になってしまいましたが、その反面刺激的で見終わった頃にはスッキリするような内容になっていると思いますw
個人的に面白いと思う作品だけをピックアップしたので、まだ未鑑賞で興味がある作品があれば是非観てみてください。
今回は以上になります、最後までご覧くださりありがとうございました!!
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