「ターミネーター2」“正統”続編「ターミネーター:ニュー・フェイト」あらすじ・感想・ネタバレ

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はじめに

今回はターミネーターシリーズ待望の最新作「ターミネーター:ニュー・フェイト」の記事になります。

1985年の第一作目の公開から今日に至るまで30年以上愛されてきた「ターミネーター」、暴走した殺人マシンと人類との戦いという物語は未だに人々を惹きつけます。

しかし、そんな愛される作品ではありますが、長く続くシリーズが故「ターミネーター」の暴走?いや迷走が起こる事もしばしば

一連の流れを持った第一作目と第二作目とは違い、以降の「ターミネーター3,4そしてジェネシス」は各自バラバラな世界観を持った続編という名のパラレル作品となっていました。

「続編ごとに毎回ジョン・コナー顔変わるやん…」

ですが、今作のターミネーター:ニュー・フェイトはシリーズでも絶大な人気を誇る一作目と二作目の“正統”な続編という事に、言わばニュー・フェイトはターミネーター3なのです。

※この記事にはターミネーター:ニュー・フェイト含めてターミネーターシリーズのネタバレが含まれますのでご注意ください。

※また以降「ターミネーター1~4」を「T1~4」、「ターミネーター:ジェネシス」を「TJ」そして最新作を「ターミネーター:ニュー・フェイト」を「TNF」と表記します。

あらすじ

まずは予告編

映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』本予告【新たな運命編】11月8日(金)公開

TNFはT2の22年後のメキシコが舞台となっています。

メキシコシティの自動車工場で働きながら弟、父親と共に暮らす今作の主人公ダニー・ラモス(21歳)は、ある日突然未来から送り込まれた殺人マシンREV-9に命を狙われる。

間一髪のところで彼女らの命を守ったのが、同じく未来からダニーを守るために送り込まれた強化兵士のグレースだった。

REV-9の自動車工場での襲撃を切り抜け車で脱出したグレース,ダニー,弟のミゲルだが、REV-9の執拗な追跡によってハイウェイで3人は追い詰められてしまう。

絶体絶命の中一人の女性が突如と現れREV-9をなんと撃退してしまう、その女性こそサラコナーであった。

その後行動を共にするグレース,ダニー,サラであったが、REV-9の襲撃と同時にサラが現れた事を不審に思うグレースとダニー、サラはターミネーターの情報を謎のメールを介して得ていた事を告白する。

強化兵士であるグレースによって謎のメールの発信源はテキサス州エルパソであると突き止め、3人はメキシコからアメリカへと国境を越える事を決意。

しかし、ダニーの命を狙うREV-9は防犯カメラ、SNS、人工衛星様々な電子機器をハッキングし瞬時に3人の居場所を特定していた。また、あらゆる人物に擬態できるREV-9は国境警備隊になりすまし、ダニーを抹殺すべく国境で3人を襲うのであった。

そしてテキサス州エルパソ、「ダニー」「グレース」「サラ」を待ち受けるのはあの男だった…

キャスト

・サラコナー(リンダ・ハミルトン)

©︎Twentieth Century Fox Film Corporation

T1でターミネーターから命を狙われた元ウェイトレス(笑)、T2では息子ジョン・コナーを守るために肉体を鍛え女戦士となった。長年の戦いの経験から劇中でもターミネーターREV-9を圧倒するなど、マシンとの戦いを熟知している。

役を演じるリンダ・ハミルトンさん、年齢を重ねながらも劇中ではパワフルで身体を張った演技をされていて、昔も今も相変わらずカッコいい女性でした。

リンダ・ハミルトンさんの存在がTNFの物語にさらなる深みや説得力を与えてくれたように思えます。

T-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)

©︎Twentieth Century Fox Film Corporation

泣く子も黙るTHEターミネーター!(以上

シュワちゃん自身72歳と高齢ですが、まだまだターミネーターの演技は健在でした。おじいちゃんになった今でもターミネーターパンチは重いですw

・グレース(マッケンジー・デイヴィス)

©︎Twentieth Century Fox Film Corporation

2042年の未来からダニー・ラモスを守るために未来から送り込まれた女兵士。マシンとの戦闘で重症を負い肉体の強化手術に自ら志願して強化兵士となった。REV-9と同等に戦えるほどに骨格と筋肉繊維が強化され、また脳の処理速度も拡張されている。超人的な能力を引き出すために薬物の摂取しなければならず、数分で敵を倒す必要がある。

当初TNFの予告編を見たときグレースはターミネーターにしてみては随分と細身だなと思っていましたが、まさかの強化手術を受けた女兵士。

ちゃんとグレースに注目してみると、体の隅々に強化手術を受けたであろう手術痕が薄っすら伺えます。

個人的に「長身」「ショートカット」「タンクトップ」のコンボが性癖にドストレートでした笑

役を演じたマッケンジー・デイヴィスさん自身は身長178cmとかなりのスタイル、劇中でもその長身はフルに活かされていて激しいアクションは見応えがありました。

・REV-9(ガブリエル・ルナ)

©︎Twentieth Century Fox Film Corporation

人類を抹殺しようとする人工知能リージョンによって送り込まれた最新型のターミネーター。一体から金属骨格と液体金属の二体に分離して戦闘を行うことが可能で、まさに2人力。過去シリーズの敵ターミネーターT2の「T-1000」やT3の「T-X」同様、触れた相手に擬態する能力を持っている。

今回のREV-9を演じたガブリエル・ルナ、僕個人的にT2のT-1000と肩を並べられるくらいに、恐ろしい殺人マシン役を演じられてるなと思いました。

ターミネーターシリーズお馴染みのサラコナーやT-800がいる中、ガブリエル・ルナさんも負けないくらいにキャラが立っていたと思います。

・ダニーラモス(ナタリア・レイエス)

©︎Twentieth Century Fox Film Corporation

今作の女性主人公であり、未来から送り込まれたREV-9に命を狙われる。

突如と現れたターミネーター(REV-9)に襲われ命を狙われるダニーは、T1のサラ・コナー的な描かれ方をしています。

また、ダニー自身も劇中数々の戦いをくぐり抜けて行く中でT2のサラ同様女戦士として覚醒していきます。

役を演じたナタリア・レイエスさんはコロンビア出身で、現地やアメリカでは数多くの映画やドラマに出演し、ラテンアメリカを代表する女優のようです。

劇中でもそんなラテン系のパワフルな演技が光っていました。

ターミネーター:ニュー・フェイトの感想(ネタバレなし)

まず今回のフカザワ的「ターミネーター:ニュー・フェイト」の点数は

100点

文句なしに面白い映画でした!!

ターミネーター2の大ファンとしてまさに「おかえり」と言ってしまいたくなるほどのシリーズ集大成にして傑作。

キャラクターとして円熟したサラとT-800の出で立ちに新たに加わったヒロインダニーと戦士グレース、そしてT2よりも更にパワーアップしたド派手なアクションと映像表現は、ターミネーターファンだけでなく全ての映画ファンにも100%楽しめる作品に仕上がっています。

またこれまでのターミネーターシリーズの描かれ方として

T2以降の続編では、続編とは言うものの登場する主要人物が基本毎度変わるターミネーターを題材にした別の映画のようでした。

ジョン・コナーの顔面時系列

こう並べるとジョン顔変わりすぎやろ、エグいてw

しかし、そんなターミネーターシリーズですが、今作TNFではリンダ・ハミルトンさんがサラ・コナー役として28年ぶりの登場!

T2からTNFまで様々な続編スピンオフが制作されてきましたが、このリンダさんが登場する事こそがT2の“正統”な続編としての大義名分になり得ます

サラコナーがいるだけでこの映画は優勝!

©︎Twentieth Century Fox Film Corporation

T2の時点で既に殺人マシンと戦う究極の女戦士でしたが、正直TNFでは女戦士を飛び越えてサラ・コナーがターミネーター化していました。

そう言えばTJでもそんな設定があったような?うっ、記憶が…

ダニーとグレースがREV-9に追い詰められ、ここまでか!となった窮地をフルオートショットガンとロケットランチャーで救うサラコナーの勇ましさは、まさに「ダダン!ダン!ダダン!ダダン!ダン!ダダン!

そして、ただREV-9を撃退するのではなくロケットランチャーをかましたトドメにC4爆弾を投げ込む手際の良さは、流石ターミネーター狩り歴28年のベテランと言ったところ。

C4爆弾投げ込みサラが言い放つ「I’ll be back.」のT1オマージュは粋でしたね〜ちょっと笑ってしまいましたがw

また、今作痺れたのはダニー達の命を狙う新型ターミネーターREV-9です。

©︎Twentieth Century Fox Film Corporation

金属骨格と液体金属の身体を2体に分離して戦う事ができるREV-9

上の画像をよく見てもらうと分かるように、金属骨格は頭のてっぺんが少し欠けたデザインになっていますよね、僕はここの部分に物凄く男のロマンを感じました

REV-9は金属骨格と液体金属を有しています、 そしてT2のT-1000のように液体金属は一粒一粒が思考力を持ち武器に変化する物質です。言うなれば液体金属は全身が「脳」の機能を果たしているというわけ

全身が思考するコンピュータであるが故に脳を保護する為の頭頂骨部分の骨格が存在しません。

こういう地味な「引き算の美学」って萌えるよな〜

ガンダムで言う所のパーフェクトジオングよりも足が完成していないジオングの方がカッコよく見えるアレよw

ちなみに今作の新型ターミネーターREV-9のデザインを考案したのは、日本のコンセプトアーティスト「田島光二」さんだそうです。

「やっぱ日本人!分かってるわ」

登場人物もさることながら、やはり今作TNFで素晴らしかった点は、T2の世界観をしっかり残しつつ現代風に映画をスケールアップさせたところにあります。

今作の監督は映画「デッドプール」などを手掛けたティム・ミラー監督がメガホンを取っているということもあり、アクションシーンはとても見応えがありました。

終盤輸送機での戦闘シーンは激しすぎて、某特攻野郎Aチームのような場面があったり、あまりシリーズでは描かれてこなかった水中アクションもあるなど、まさに陸海(川)空と舞台は様々に入れ替わります。

ターミネーター:ニュー・フェイトのネタバレ

(※以下ネタバレ注意)

1997年の8月29日の審判の日を阻止して30億人の命を救ったサラ、ジョン、T-800

審判の日を回避し平穏に暮らしていたサラとジョンであったが、回避したはずの未来から送り込まれたターミネーター(T-800)の残党によって、ジョン・コナーは殺されてしまう。

映画冒頭5分でジョンが殺されてしまうという衝撃の展開

ジョンの死から22年後、あらすじでも紹介したようにメキシコシティに暮らす主人公ダニー・ラモスはある日突然未来から送り込まれた殺人マシンREV-9に命を狙われる。

間一髪のところで、ダニーと弟ミゲルは未来から送り込まれた強化兵士グレースによって救われ、REV-9の追跡からハイウェイまで逃走。

しかし、REV-9の執拗な追跡によってグレース,ダニー,弟ミゲルは追い詰められてしまい、結果弟ミゲルは殺されてしまう

絶体絶命の中颯爽と登場したサラコナーはREV-9を撃退、その隙にグレースとダニーは逃走します。

最終的に合流したサラとグレース、ダニー三人は行動を共にする中で

グレースは、

2042年の未来からダニーを守るためためにこの時代にやってきたこと

未来ではサイバー戦争用のAI(リージョン)が暴走し人類を攻撃しだしたこと

を明かします。

そして同様にサラもREV-9が現れる事を知っていたのは、

ターミネーターが現れる座標と時間を謎のメールを介して知らされていた事、メールの文末には ジョンの為に と書いてあった事

を明かしました。

グレースによってメールを逆探知すると発信源はテキサス州エルパソであると突き止めます。なんとそこはグレースの身体に刻まれた重要な所だとされる場所と一致していた事で、三人はメキシコから国境を越えテキサス州エルパソへ渡る事を決意する。

しかし、あらゆる電子機器に接続できるREV-9は防犯カメラ、インターネット、人工衛星をハッキングし、三人の居場所を瞬時に突き止めてしまう

「正直このシーンは映画を見ていて一番ゾッとしたところ。SNS,今や無数にある監視カメラの映像などから、しかも膨大なデータを処理して居場所を特定してくる殺人マシン。もう地球上逃げ場なんて何処にもないやんwwって笑ってしまった」

T2から28年の時を経て現代だからこそ更に脅威を増すターミネーターの恐ろしさが見事に表現されている描写でした。

まったく、T1の電話帳でサラ・コナーを探すT-800が可愛く思えてしまうレベルw

©︎Twentieth Century Fox Film Corporation

話が逸れましたが、エルパソへ向かう3人は密入国を試みます。

しかし、国境警備隊に扮したREV-9は偽の指令を警備隊に流しグレース、ダニー、サラを逮捕させ足止めさせます。そこでハッキングした無人偵察機を3人に向けて特攻させますがあえなく失敗。

結果として3人は国境周辺の刑務所に収監されてしまいます。もちろんそこへダニーを抹殺しに現れたREV-9に襲撃を受けますが、強化兵士グレースの力もあって間一髪の所で3人は逃走に成功します。

その後やっとのことでたどり着いたテキサス州エルパソ、目的地の場所には一軒のこじんまりとした家だけがあり、3人はそこを訪ねます。

そして、扉を開けた先にいた人物はなんとターミネーター(T-800)でした。しかも、そのT-800は昔をジョンを殺害したターミネーターだったのでした。怒り狂ったサラは思わずショットガンを発砲しますがグレースによって阻止されてしまいます。

REV-9を倒す為ダニーを守る為に怒りを抑えて因縁のT-800と対峙するサラとグレース,ダニーですが、意外なことにT-800は普通の人間のように3人に接してきます。

そしてT-800は「ジョンを抹殺するという任務を遂行した事でマシンとしての目的を失い、人間社会に溶け込みシングルマザーの親子と共に人生を歩んできた事、そして結果擬似的ではあるが人間の“愛”という感情を学習した事で、サラのジョンを失った気持ちを理解し、一種の贖罪の気持ちからサラに感知したターミネーター出現の情報を提供していた」と明かします。

それでもサラのT-800への憎しみは消えませんでしたが、REV-9を倒す為にT-800を合わせての4人は行動を共にするのでした。

その後EMP(電磁パルス)を用いてREV-9を破壊しようと計画を立てEMPを手に入れますが、REV-9の攻撃により呆気なくEMPは破壊されてしまいます。

正直この映画の中で唯一EMPの下りは必要なかったんじゃないかと思いますw

その後襲撃から逃走し輸送機に乗りこみますが、またもREV-9の執拗な追跡によって輸送機は大破、ギリギリの所でパラシュート付きの車に乗り込み脱出するものの着地地点は巨大なダム、大量に流れ込む水流とREV-9の攻撃をなんとか逃れ水力発電施設に逃げ込む一同。

REV-9に追い詰められた4人はさらなる逃走を考えますが、グレースから「荒廃した世界幼いグレースを助けたのは未来のダニーである事、ダニーは救世主の母親ではなく、ダニーこそが人類とAIの戦争の救世主であるという事」を告げられたダニーは、この発電施設でREV-9を返り討ちにすると決意します。

4人でなんとか力を合わせてギリギリの所までREV-9を追い詰めますが、最終的にT-800は機能停止、サラとグレースも動けない状態でダニーとボロボロになったREV-9の一騎打ち状態。

残る一つの手段しかREV-9にかつすべは無いと悟ったグレースは自らの強化ボディの動力源であるバッテリーをREV-9に刺し込むしかないとダニーに伝えます。

しかし、強化ボディのバッテリーを取り外す事はすなわちグレースの死を意味していました。が、グレースの強い思いからダニーはやむおえずバッテリーを取り外しREV-9に果敢に挑みます。

4人で共闘しボロボロになったREV-9ですが、そこはマシンと人間の力の差、ダニーは追い詰められバッテリーを手放してしまいます。窮地に追いやられた所でT-800が再起動、REV-9を抑えつけバッテリーを刺し込みREV-9を破壊しますが、同時にT-800もバッテリーの電磁パルス(?)の影響を受け破壊されます。

その瞬間を見つめる生き残ったダニーとサラ。

「壊れゆくT-800を見つめるサラの表情は、なんとなく複雑な表情のように見えました。」

そして時は過ぎ、公園で遊ぶ1人の少女を見つめるダニー、その少女は自分達を守ってくれた幼い頃のグレースでした。その後運命に抗う事を決意したダニーはサラと共に街を去って行きました。

戦いはまだ続いてゆく…(おしまい

まとめ

今回は最新作「ターミネーター:ニュー・フェイト」の記事になりました。

今作についてTwitterやらインターネットで評判をチェックしてみると、意外にも賛否両論で意見が別れる事について驚いたりしました。

純粋にめちゃくちゃ面白い映画なんですけどね( ^ω^ )

自分自身ターミネーター2の熱烈なファンであるだけに、無意識的かつ無条件でヨイショしてしまっているのかな?w

実際批判的な意見の中には、ターミネーター2の焼き直しだのオマージュ祭り過ぎるだのいうものもあって、そういう考え方もあるなと正直少し思ったり。

でも今作の「ターミネーター:ニュー・フェイト」以上に新たな設定を加えたり、新境地を設けようとしていれば、また「ターミネーター:ジェネシス」の二の舞になってしまっていたと思うわけで、

また「ジョン・コナーがターミネーターに分子レベルで組み替えられて最終的に敵になっちゃう」みたいな迷走が起こるんよ。

そういう意味で原点回帰した「ターミネーター:ニュー・フェイト」は「ターミネーター:ジェネシス」の雪辱を晴らせた作品であると充分に思う。

逆に続編はもうこれ以上作らないで貰いたい、また黒歴史が生まれてしまいそうw

何事も基本に忠実によ。

まあここま長々と語ってきましたが、伝えたい事はただ一つだけ

それは、

ターミネーター最高!!!!!!!

以上、フカザワでした。最後までご覧くださりありがとうございます。

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